Interview

先輩職員インタビュー

「福祉専門職の仕事って?」
現在の仕事内容や、福祉の仕事を選んだ理由、
プライベート時間の過ごし方や、皆様へのメッセージなど、
先輩職員たちのインタビューを聞いて、福祉職へのイメージを膨らませてみてください。

先輩職員インタビュー 社会福祉職(25歳)

「時間をかけて信頼関係を築くことで、利用者さんも歩み寄ってくれます。過程は大変ですが、その瞬間はやりがいを感じます」
社会福祉職(25歳)
[入庁年度] 平成30年(採用3年目)
[現在の所属] 砂川厚生福祉センター

[現在の詳しい仕事内容]

自分の身の回りのことが自立している、中軽度の知的障がいのある方が対象で、その中でも触法行為やそれに類する行動があるために、地域での受け入れが難しくなった方を受け入れ、支援しています。食事や入浴などの日常生活面や、日中の作業の支援に加えて、反社会的・非社会的行動を改善するためのプログラムを定期的に実施しています。利用者の皆さんが退所したあと、安心して地域生活を送ることができるよう日々支援をしています。

[福祉の仕事を選んだ理由]

大学では心理学を学んでいた経験から、困っている人の手助けができるような仕事に就きたいと考えていました。その中でも社会福祉職は対象者と接する機会が多いため、身近な存在として困り事を抱えている方々の手助けができるのではないかと思い、この仕事を選びました。また、大阪府では、児童や障がい等の様々な分野の仕事があるため、色んなことにチャレンジしてみたいという思いから、大阪府の社会福祉職を選びました。

Q.入庁前と入庁後で、仕事のイメージは変わりましたか?

漠然と大変そうやなって思っていました。大変ではありますが、周りの職員のサポートもあり、喜びややりがいも多いので、そこまで大きなギャップはなかったです。

Q.仕事上で、大変だと感じることはありますか?

ここの利用者さんは言葉でのコミュニケーションは取れるものの、意味を伴って言葉を伝えていることが少ないので、本当の真意や思いが言葉だけではわからないことが多く、表情や行動で汲み取らなければならないこともあるので、そこは大変で難しい部分だと思います。

Q.喜びを感じたエピソードを教えてください。

利用者さんの中には入所してすぐは、緊張などもあり、打ち解けられない方もいらっしゃいます。その方が職員との関わりの中で、表情が豊かになり、コミュニケーションが活発になる姿を見るとうれしく思います。変化は少しずつですが、確実に1歩ずつ進んでいることがわかると安心します。

Q.支援の方法は、どのように考えますか?

悩むことが多いです。いくつもの可能性を考え、試行錯誤しています。また、他の職員の意見は必ず聞くようにしています。経験や知識もそうですが、様々な視点からの意見を聞くことができるからです。うまくいくことばかりではありませんが、それもひとつの指標となるので、よりその人の全体像を見れたとプラスに考え、次の支援を実践します。

Q.仕事の魅力、やりがいを教えてください。

意思疎通がうまく行かないことは日常茶飯事で、対応に悩むことも多いです。でも、時間をかけて信頼関係を築くことで、利用者さんも歩み寄ってくれます。過程は大変ですが、その瞬間はやりがいを感じます。

Q.実際に仕事をして学んだこと、意識が変わったことはありますか?

利用者さんは言葉で伝えなくても、声掛けや態度・表情で相手の気持ちを察知してしまうので、思っていることは伝わるまで根気よく、誠実に伝えるよう意識しています。全力でぶつかることで、応えてくれる方もたくさんいます。

Q.今後クリアしていきたい課題や目標はありますか?

社会福祉士の資格を取りたいと思っています。受験に必要な単位を取得する必要があるので、プライベートの時間をうまく利用して勉強しようと思います。

Q.勤務体制を教えてください。

この施設では当直と日勤があります。当直は9:00に出勤して22:00まで勤務、22:00〜翌朝5:45までは休憩で、5:45から業務を再開し、9:00で退庁します。拘束は一日ですが、休憩が長く取れます。何かあれば対応はしますが、基本は職員の部屋で待機しています。日勤は9:00〜17:30です。

Q.プライベートと両立はできますか?

休日はシフトで管理されています。不定期ではありますが、現在は土日の休みも月に1〜2回ほどあります。最近はバドミントンサークルに入り、スポーツでリフレッシュしています!

Q.福祉の仕事はどういった人に向いていると思いますか?また、どんな人にこそやってほしい仕事ですか?

相手の立場になって考えることができ、根気よく向き合える人がいいと思います。特にここの利用者さんは、思いがうまく表現できない方が多いので、その人の気持ちを想像し、その人のニーズにあった対応を考える必要があります。また、支援をしてもすぐに変化が見られるわけではないので、長い目で支援に取り組む必要があります。

入庁を考えている皆さんへ

「ここで働く職員は熱意を持って仕事に打ち込んでいる人ばかりなので、常に刺激を受け、勉強になる仕事だと思います。大変な部分はありますが、チームワークが良く、悩みを一人で抱え込む必要がないので、安心して働いて頂けると思います」

先輩職員インタビュー 心理職(29歳)

「褒められるために仕事をしているわけではないのですが、温かい言葉を頂くとやっぱり嬉しいと感じますし、もっと頑張ろう!とモチベーションも上がります」
心理職(29歳)
[入庁年度] 平成29年(採用4年目)
[現在の所属] 障がい者自立相談支援センター

[現在の詳しい仕事内容]

18歳以上の知的障がいのある方のための療育手帳の判定を行っています。判定は、知能を測ったり、心の状態を知るための心理検査を行い、ご本人やご家族からのお話と合わせて、検査の結果をフィードバックします。お会いするのは最初の面談時のみになることが多いですが、更新時には電話や書類対応をすることもあります。

[福祉の仕事を選んだ理由]

元は医療分野での心理士を目指していましたが、児童養護施設のアルバイトを通し、事情があり、家庭に戻ることができない子どもたちとの関わりの中で、自分に何かできないだろうかと思い、福祉の分野で働きたいと思いました。

チーム一丸となって取組みます!

入庁前から福祉の仕事は大変だというイメージがありました。配属先が学んできた分野以外の部署になったり、実際に現場に入ると業務内容だけでなく、精神面での苦労も感じました。今年から通常業務と並行し、ジョブトレーナーとして新規採用者を教える立場になり、難しいながらも主体的に動かなくてはいけないことも増えました。一方、大変な業務でもチームとして対応するので、周囲の声掛けや気配りといった、人間関係のよさに支えられています。業務の合間や時間外に話をし、共有することで、難しい課題もクリアすることができます。また、同期との繋がりも強く、定期的に食事に行き、他の現場での話を聞くこともあります。同期が頑張っている話を聞くと、より一層頑張って行こうと思えますし、心の支えになっています。

やっぱり、温かい言葉をもらうと嬉しく思います!

相談者に理解をして頂くために、話し合いを重ねることもあります。苦労はありますが、面接が終わったあとに、「あなたみたいな人でよかった」とご本人やご家族の方に言ってもらったり…。もちろん、褒められるために仕事をしているわけではないのですが、温かい言葉を頂くとやっぱり嬉しいと感じますし、もっと頑張ろう!とモチベーションも上がります。

戸惑いもありました……

大阪府は3〜4年ほどで配属先の異動があり、様々な分野を経験します。配属される部署により、仕事の内容や勤務体制が変わります。私の場合、前の配属先では子どもと直接関わる仕事だったので、体を動かす業務が多く、勤務体制もシフトで管理されており、夜勤も交替で行っていましたし、休日も不定期でした。現在は相談機関なので相談者の方の対応もしますが、書類関連の仕事が以前より増えました。勤務時間や休日も固定されているので、生活のリズムやプライベートの過ごし方にも変化がありました。入庁しても、必ず希望の部署に配属されるとは限りません。私も入庁当時はそのギャップに戸惑うことはありましたが、今思い返すと貴重な経験をさせて頂いたと感じています。

時には冷静に考えることも必要です

福祉の仕事に携わっている人は熱意をもって取組んでいる人が多いように感じます。しかし、熱意だけでは躓いてしまうこともあります。難しさや大変なことがある仕事なので、時に相手の方や自分自身に冷静に向き合えるような視点があった方が、より真摯に仕事に向き合うことができると思います。

入庁を考えている皆さんへ

「福祉の仕事を行う上で、大変なことももちろんありますが、人との関わりの大切さや新たな課題など様々なことを感じ、気付くことができます。また難しいからこそ、やりがいも多く感じることができると思います。ぜひ、一緒に働ける日を楽しみにしています!」

先輩職員インタビュー 心理職(28歳)

「運動会や野球大会など、スポーツ行事が多い施設なので、子どもたちが輝いている姿は嬉しく、また印象に残ります」
児童自立支援専門員職(28歳)
[入庁年度] 平成30年(採用3年目)
[現在の所属] 修徳学院

[現在の詳しい仕事内容]

非行行動等のある中学三年生までの子どもたちを預り、寮で一緒に暮らし、夫婦で親代わりとなって育て直しを行っています。非行や不良行為などの理由により、生活指導を要する子どもたちが入所してきます。その背景には過酷な家庭環境や虐待などで、大人に不信感を持ってしまった子達ばかりです。そんな子どもたちが抱える課題に一緒に向き合い、自立を支援します。

[福祉の仕事を選んだ理由]

中学校の教師を目指していましたが、親戚に児童自立支援の施設で働いている人がいた縁もあり、この施設のことを知りました。最初は非常勤でしたが、現場で働き、子どもたちと向き合いながら働いている寮長の方たちに憧れ、この世界に飛び込みました。

Q.どんな思いで入庁されましたか?

憧れの寮長になることが目標だったので、どんな寮にしようかという期待が大きかったです。不安がないわけではなかったですが、「何とかなる!」と前向きな気持ちでした。

Q.入庁前と入庁後で仕事のイメージは変わりましたか?

子どもたちと誠心誠意向き合う仕事だと考えていましたが、保護者への説明等も行う必要があり、熱意だけでは厳しいと感じました。現在は丁寧に説明し、納得して頂ける対応を心がけています。

Q.この仕事の魅力・やりがいは何ですか?

様々な理由で非行行動があった子どもたちが多いのですが、日常を共にしながら少しずつ成長を実感できるところです。

Q.修徳学院にきて意識が変わったことはありますか?

寮で子どもたちとモノづくりをすることが増え、園芸に興味を持つようになりました。子どもたちも自分の身の回りのモノに反応し、生活の中の些細なことから、感受性を育んでいます。

Q.子どもたちと接する中で心がけていることはありますか?

辛いことやしんどいことも共有できるよう、一緒に作業や活動を行います。大人への不信感を持った子どもが多いので、心を開いてもらえるよう、口だけではなく行動で示すよう心がけています。

Q.日々の業務で大変だなぁと思うことや難しいと感じる事はありますか?

指導が通じず、様々な手を尽くしましたが、心を開いてもらえず…。その時は本当に大変でした。集団生活の中で、どう対応していくかを考えるのが難しかったです。その方法に正解はないので、ひとりひとり試行錯誤を重ねています。

Q.今までで印象に残った出来事はありますか?

運動会や野球大会など、スポーツ行事が多い施設なので、子どもたちが輝いている姿は嬉しく、また印象に残ります。私も一緒に楽しく参加しています。そこから深い関係性や信頼関係が生まれることも多いです。

Q.シフトはどのように決められますか?

基本は4週8休で、シフト制にはなっていますが、生活の場を共有しているのでシフト以外の時間も対応をすることがあります。

Q.休日はどのように過ごされていますか?

院内で居住していますが、妻と調整を行うので、しっかり休めています。休日は外に出て夫婦で美味しいものを食べに行っています。旅行や外食が仕事との切替ができる時間です。

Q.福祉の仕事はどういった人に向いていると思いますか?また、どんな人にこそやってほしい仕事ですか?

子どもと一緒にいることが好きな人に向いていると思います。体力はあった方がいいかな?(笑)

入庁を考えている皆さんへ

「子どもたちと起居を共にする生活と、職場が同じ仕事ですが、子どもたちと関わりを持つ時間が多いからこそ、経験できることも多くあり、その分やりがいを強く感じられます。こういう仕事に興味・関心があれば、ぜひ一緒にがんばりましょう!」

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